婦人科疾患について
当院の鍼灸治療では女性特有のお悩みにも対応させていただいております。具体的な症状としては月経痛(月経困難症)、PMS(月経前症候群)、月経不順、など月経(生理)のお悩み。その他にも更年期障害や不妊症(更年期障害、不妊症は女性特有というわけではありません)などにも効果が期待できます。
そもそも正常な月経とはどういったものでしょうか?正常な月経とは以下のように定義されております。
初潮:10歳~14歳
閉経:43歳~54歳
経量:20㎖~140㎖(平均37㎖~43㎖)
※月経量の測定は難しく、過多月経の客観的指標は、鉄欠乏性貧血などで判断する。
周期:は25日~38日の間であり、その変動が6日以内。
持続期間:3日~7日間(平均5日間)
〇当院の鍼灸治療で効果が期待できる症状
☆月経痛(月経困難症)
生理直前または生理開始とともに症状が出現する。症状は下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、悪心、頭痛などが強く認められる。日常生活に支障をきたすほどの月経痛を月経困難症と診断されます。
☆PMS(月経前症候群)
月経の3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいう。症状は精神的症状としてイライラ、抑うつ、不安、眠気、めまい、倦怠感、身体的症状として頭痛、乳房痛、むくみなどがあげられます。
☆月経不順
前述した正常の月経の範囲から逸脱した周期や持続期間の場合、月経不順と呼ばれます。
月経周期が24日以内の場合を頻発月経、39日以上3ヶ月未満の場合を希発月経、3ヶ月以上月経がこない場合、続発性無月経といいます。周期ごとの変動が7日以上のものを不整周期といいいます。
☆更年期障害
更年期とは閉経前5年間と閉経後の5年間とを併せた45歳~55歳の期間を「更年期」といいます。更年期に現れる症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と呼ばれます。
☆不妊症
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この一定期間について「1年というのが一般的である」と定義しています。